ドットゼロの
楽器店業界のデザイン事例Design of Musical instrument store
ファンに寄り添うクリエイティブで
楽器の魅力を引き立てる
楽器店業界においても、他の商材と同様にECサイトの拡大とリアル店舗との連動施策が進んでいます。実店舗で試奏してから音や弾き心地などを体感し、オンラインで購入するという流れはこの業界でも広がっています。一方で店舗と同じものがオンラインで買えない場合もあるため、一期一会の巡り合わせがある商材とも言えます。
媒体としては、店頭で閲覧・配布するための楽器のカタログなどの制作が必要になります。特に楽器は高単価なものも多いため、音やサイズ感など含めて実物に触れることが重要であり、店頭での販売促進は効果的です。そのためカタログやパンフレットなど、実店舗での販促媒体はいまだに求められる傾向にあります。
Webサイトでは、それぞれの楽器にあるブランドごとの特色や個性の異なるページを作る必要があります。その楽器を愛用するアーティストの特集や、ライブ・スクール情報などのコンテンツを充実させることで差別化を図ることも重要です。
楽器店はひとつのサイトで情報が膨大になりがちなため、訪問するユーザーの導線を理解したサイトツリーの構成も求められます。例えば、ユーザーはWeb上でも実店舗でも自分が欲しい楽器を買いに来ているため、バイオリンを求める人がギターを探すことはありません。そのため、実店舗で探しやすい店内レイアウト・空間づくりや、ECサイト上でのソート機能や検索機能の充実は必須になります。
デザインの重要な構築要素となる楽器の撮影においては、反射や映り込みに注意を払う必要があります。楽器によってはライティングや角度を変えてあらかじめ複数枚撮影をし、後の合成やレタッチを前提に撮影工程を組み立てることもあります。ドットゼロではデザイン制作にとどまらず、撮影ディレクションからカメラマンのアサイン、画像の補正や合成まで行っています。また、楽器によっては1億円を超えるような名器を撮影することもあります。そういった撮影の際の商品の取り扱いや保険対応など、楽器撮影に伴うノウハウが豊富にあります。
また楽器業界は、新規参入が多い業界とは言えません。バイオリンやギターにはさまざまなブランドが存在しますが歴史が深く、そこには往年のファンが存在します。そのため楽器業界のクリエイティブにおいて、ファンが持っている「ブランドの世界観」を崩さないようにデザインすることが大切です。場合によっては、ブランド自体の歴史や音の特徴などを理解したうえでのデザインが求められます。フォントの選定ひとつからレイアウトまで、往年のファンが見ても納得する世界観をデザイン制作で創出することが重要です。
必要な媒体の代表的なもの
- 商品や特徴が伝わるパンフレット
- ブランドのラインナップカタログ
- ファンに愛されるブランドサイト
- UI・UXを意識したECサイト
- 音や演奏イメージを伝えるブランドムービー
デザインを構成する大切なポイント
- 同業他社との差別化と戦略
- ブランドの世界観の創出とトンマナ策定
- 実店舗で購買につなげる販促計画
- 往年のファンにも刺さるコンテンツ
- 商品の魅力を伝える写真撮影とそのノウハウ