ドットゼロの
食品・お菓子・飲料業界のデザイン事例Design of Foods, Sweets & Beverages
正しく目立たせるデザインと ターゲットを掌握した
展開力のあるクリエイティブ
食品や飲料パッケージを制作するうえでの重要なポイントは店頭でどう見えるかです。食品・飲料は売場で同ジャンルの他社商品と並ぶことが多いため、紛れないように目立たせる必要があります。そのためには圧倒的に美味しそうなシズル画像や、一目見ただけで伝わる商品名や文字のデザイン、またパッケージ自体の形を工夫したり、箔押しなどの特殊加工を施すなど手法は様々です。場合によっては食品パッケージにはあまり使われないブルー系の寒色をあえて用いて引きの効果で他社製品との差別化を図る手法もあります。
またターゲット層を意識したデザインにすることも大切です。安さが売りの商品に高級感のあるパッケージデザインに仕上げたところで、本来のターゲット層のは手に取りません。性別や年齢、趣味嗜好など、どういったターゲット層に向けて販売・販促していくのか、吟味してからデザインすることが必要です。食品・飲料というユーザーにとって選択肢が多いジャンルであるがゆえ「リピーターの獲得」も重要な課題です。リピート率を上げるためには商品力だけでなく、商品自体にレシピ本を同梱したり、キャンペーンでランチョンマットなどをセットで販売したりとアップセルを活かした手法もあります。他社にはない付加価値を与えることにより、ブランドの認知度を上げることも戦略のひとつです。
昨今、食の安全性は食品・飲料メーカーにとって大きな課題となっています。日本全体で食の安全に対する意識が高くなっているからこそ、原材料の産地やどこで製造されている商品なのかを明記する必要がありますし、パッケージに打ち出すことで安全性の証明にもなります。
また最近は、BtoBのメーカーがその開発力を用いて商品を開発しBtoCへ展開することも増えています。ただし売ることを先行して、ついつい商品のコンセプトの掘り下げや、ブランディングがおろそかになることがあるため注意が必要です。また、お菓子業界など一部の食品ジャンルではインスタグラムなどのSNSなど話題性を意識した商品展開やパッケージデザインも有効です。時には商品自体の美味しさは関係なくパッケージだけで話題になることも多いため、よりSNSを意識した戦略的なマーケティングが求められます。実際に可愛いショッパーのデザインだけで行列ができる店舗もあるほどです。
ホームページ制作においても、味の訴求だけでなく、ブランドイメージを向上させるサイトが求めれるようになってきています。特に移り変わりの激しい菓子業界などは、トレンドを捉えたうえで展開することが他業種よりも求められています。
必要な媒体の代表的なもの
- 店頭でも埋もれない目を引くパッケージ
- 商品やブランドの魅力を伝えるブランドサイト
- 自社の商品・開発力を打ち出すコーポレートサイト
- 商品のトレーサビリティや安全性を 明確に伝える販促ツール
- 拡散を促す広告やSNS
デザインを構成する大切なポイント
- 商品コンセプトに基づいたターゲットの掌握
- 他社商品との違いの明確化
- ターゲット層を意識したデザイン
- トレンドを捉えたクリエイティブ
- シズル感の伝わる商品撮影