ドットゼロの
バッグ・カバン業界のデザイン事例Design of Bags
ファッション性と機能性のバランスを重視し
ターゲットの目的に沿った訴求を
バッグの購入を検討する際、目的のブランドがある場合を除き、デザイン性や機能性よりも先に使用用途を考慮し購入するケースが多く見られます。デイユースやカジュアル、フォーマル、アウトドアなのか、ショルダーバッグかバックパックか、これらの使用用途の後にデザイン性や細かい機能性に価格帯を加味して選ぶのが一般的です。そのため、打ち出すバッグがどのようなターゲット層に向けたプロダクトなのかを理解したうえでのデザインやクリエイティブが不可欠で、ブランディングの一環として取り組む必要があります。
バッグ・カバン業界においても、ECサイトの拡充に伴うオンライン購入の一般化は進んでいます。そのため、ブランドサイトだとしてもECサイトとの連携は必須であり、コンバージョンから購入への導線を明確にしておくことが求められます。ECサイトでは、使用目的の幅が広いアイテムからこそプロダクトごとの強みや機能性などを分かりやすく表示することや、ソート機能などを導入しUI/UXを強化するなど、ユーザーに親切で分かりやすいサイト構造が必要です。
またこの業界も、ファッション・アパレル業界などの商品と同様に、写真撮影は重要です。バッグ・カバンはファッションアイテムのアクセントとして重要な役割を担うことも多く、撮影の際には全身のコーディネートやモデルのポージングにもこだわる必要があります。また、バッグ・カバンはイメージカットによってスタイリングを具体的に見せることも販売促進につながりますし、ポージングによってよりアイテムの魅力を引き立てることもできます。こうした各種ポイントを理解したカメラマンやスタイリストをアサインすることで、各媒体においてユーザーの目を引く写真にすることができます。
バッグ・カバン業界に限ったことではなく、ファッション業界はいつの時代も国内外のファストファッションブランドの参入によって価格競争が起こります。だからこそ、低価格商品との差別化を図り、コアな層にも選ばれるブランドに育てることも選択肢のひとつです。実際に、一定層以外のユーザーは価格だけでは購入しません。他ブランドには無い総合的なブランド独自の魅力があれば、価格差があっても購入につながります。そのため、業界のマーケット特性も理解して販促クリエイティブに取り組む必要があります。
バッグ・カバン業界とSDGsのつながりは、ファッション業界のなかでも強固です。環境負荷を軽減した新素材や再生原料の使用、また経年劣化した素材や裁断後の端材でのプロダクト製作など、その取り組みは多岐にわたります。こうした側面から、消費者意識として高まりつつある「サステナブル消費」も、ロイヤルカスタマーを獲得するひとつのきっかけになります。環境問題への取り組みがファンの創出にもつながり、さらにブランディングにおいても効果が期待できます。
必要な媒体の代表的なもの
- 購入への導線が明確なブランドサイト
- 目的の商品を的確に探せるECサイト
- ブランドの魅力を伝えるカタログやパンフレット
- ブランド告知や入店を促す店頭ディスプレイ
- コーディネートで共感を呼ぶSNS投稿
デザインを構成する大切なポイント
- 他社ブランドとの差別化と戦略
- ブランドの世界観の創出
- ターゲット層の的確な選定
- デザイン性と機能性の訴求バランス
- スタイリングで魅力的に伝える写真撮影